12-切削品のコストについて

緒言

最近設計してるテストベンチに切削部品は多く使われていますので、コストを抑えるために、色々調査しました。この記事で切削部品設計時コスト抑えるためのポイントをメモします。

設計者として、切削品の製作手順、方法についての知識がないと、コスト上がるのも仕方ないですね。実際製作時に使う旋盤、もしくはフライス盤の知識、加工するとき部品をどんな風に固定する、製作された後に部品をどんな風に検査するなどを全て想定しながら設計を行うべきですね。

切削部品のコスト基準

切削部品のコスト基準を大きくいうと、メインに二つです。
・材料費
・加工費

「材料費」

基本はkg単位で単価を決めます。材料の種類によって、価格も違います。例えば、ステンレスのコストは鉄よりは高いです。同じ材質で、質量大きければ、コストも高くなります。

「加工費」

加工費の基準はいくつかあります。

・削りやすさ
柔らかい材料は削りやすいので、勿論コストも低くなります。硬い材料になると、加工時間は伸びるし、加工難易度上がる場合もあります。

・部品形状
部品形状により、固定時特殊な固定ジグが必要の場合もあります。複雑な形状の場合、加工時間が長くなります。その分でコストも上がりますね。また、形状によって、加工時部品をセットする工数なども変わるので、その分の時間もコストに反映される。

・必要な精度
高い精度求められる場合、加工時間は伸びます。例えば、プラマイ0.01mmとプラマイ0.5mm肩を加工する際、勿論プラマイ0.5の方が安いですね。0.01の精度を出すには、多分0.01mmずつ削らなければならないため、時間はかかります。

・納期
当たり前の話ですが、納期がきつい時は、製作先から高い見積もりが来るでしょう。

・ロット数
ロット数が多くなると、平均単価は低くなります。個数が少ない場合、材料費より、加工費の方がかるでしょう。

切削品のコストを抑えるポイント

・硬い材質を避ける
・複雑、固定、加工しにくい形状を避ける
・過剰品質を避ける(精度を求めすぎないようにする)

切削部品で一般的に良く使われる材料